株価とチャート

株価のチャート分析を行っています。

今週のNYダウ 2020/3/14

今後のNYダウ動向

 

当初の想定から大きく異なった。まずは、その異なった先週をおさらい。

《先週のおさらい》

  • ダウや日経の底はドル/円次第と思っている。
  • 中長期のトレンドは変わらずに上昇で想定。変わったらむしろとんでもない状況になる。
  • 今回の新型コロナ助によるキテレツパンデミックは、上昇トレンドの押し目と観ているので、底値は¥24,000。

 

3/13(金)の暴落で、チャートの形が変わってしまい分からなくなった。その前日の暴落で終われば上記のイメージだったんだけど、、、。

《ポイント》

  • 一旦の底は着いたか??
  • どこまでリバウンドするか??
  • いつまでリバウンドするか??
  • 為替との連動性は??

 

《チャート》

🔸20年チャート

2000年前半とリーマンショックの暴落も参考に見てみる。

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▪️2001〜2002年

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▪️2008〜2009年(リーマンショック
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🔸10年チャート

当初は出来高から2017年を境にしてサポートラインを想定したが、¥24,000を割って分からなくなった。

新たに引いた緑のサポラインが機能するのだろうか?まだ分からない。
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🔸5年チャート

上昇トレンドは終わり、ここからは¥22,000を下値に横横なども考えられる。やはり今の時点では分からない。
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🔸3年チャート

ここ最近で大きく落とした2018年前半とフラッシュクラッシュも参考に見てみる。
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▪️2018年前半

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▪️2018年後半(フラッシュクラッシュ)

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🔸1年チャート
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🔸6ヶ月チャート
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  ↓

今回の新型コロナ助によるキテレツパンデミック

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短期間でこれだけ落とした類似例は無い。リーマンの時も値幅は同じくらい落としたが、期間がまるで違う。リーマンとフラッシュクラッシュの期間と立上りについて、もう少しチャートを調べてみよう。

▪️リーマンショック

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▪️フラッシュクラッシュ

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《まとめ》

一旦の底は着いたか??

分からない。但し、短期間で落とした値幅としてはここ20年で前例が無い。
どこまでリバウンドするか??

今(3/16)もサーキットブレーカーが発動している。リバウンドどころの状態ではないが、もし仮にここから急速に上げて大陽線で終えたら先が観えてくる。

いつまでリバウンドするか??

、、、、、。
為替との連動性は??

長くなってしまったので、別途まとめてみよう。

 

《ニュース》

私は中長期の観方は違うが、こんな風に後付ではなく自分の論理的な考えと主観をちゃんと書いている記事はいいなぁ〜〜と思えたニュース。

今回のような歴史的な暴落相場では、PERといったファンダメンタル指標や、騰落レシオといったテクニカル指標はあまり当てになりません。特に騰落レシオは、これまで想像もしたことがない異常値が出現しました。

私は「歴史的」と名の付く相場では、PBRが最も適していると考えています。というのも、PBRが1年を超えて1.0倍を割り込んだことはないからです。

リーマン・ショックが起こる前の2008年以降から振り返ってみると、PBRが1.0倍を下回った時期はいずれも短い期間でしかありません。その中でも0.9倍を下回った時期だけを拾ってみると、リーマン・ショック期(09年)の0.81倍、欧州債務危機(12年)の0.87倍、そして今回の新型コロナ・ショックの0.84倍(3月13日の終値で計算)の3回しかないのです。

日経平均株価が3月13日の場中に付けた安値1万6690円は、ほんの短い時間ではあるものの、リーマン・ショック期の0.81倍を下回っていました。まさに今週末は、100年に1度の大暴落といわれたリーマン・ショック期の最悪時の相場が、PBRの上では起こっていたというわけです。

 そういった意味では、PBRが0.8倍前後に当たる株価は買いで対応したいですし、0.8倍を下回る局面では買い下がるのが正しいと考えています。そのためには、目先の株価は無視して、1年後を見据えて買わなければなりません。これは、通常の投資家にとって恐怖心との戦いになります。

それとは対照的に、リスクを取らずに安全策でいく場合、新型コロナの感染拡大が終息する見通しが立った時点で買えばいいでしょう。ただし、その時には株価が底値から相当上昇していることに留意する必要があります。

今回の株価暴落の想定外には、原油価格の暴落がありました。サウジアラビアが自暴自棄になった結果ですが、これが日経平均株価をさらに2000円程度は押し下げたとみています。

世界の株価を不安定にしている米国株式市場では、NYダウが3月12日に過去最大の下げ幅を記録した後、翌日13日には過去最大の上げ幅を記録しました。しかし、NYダウにしても日経平均にしても、これからの各国の財政・金融政策の効果、感染拡大の動向がはっきりしないと、底値を確認したとはいえません。

おそらく、底値を確認するまでに、その過程では下へ向かう局面が何回かあるでしょう。日経平均が3月13日の安値を底に下値を切り上げていくのか、あるいは新しい下値を模索してくるのか、それは誰にも分からないことです。

新型コロナの感染拡大が終息する1年後を見越して、今から少しずつ行動を起こしてみてはいかがでしょうか。

(アセットベストパートナーズ 中原圭介)